電気自動車(EV),燃料電池車(FCV)の歴史

電気自動車の開発の歴史は古くからあり、初代の電気自動車は1886年に英国で 登場しています。
ちなみにガソリンエンジン車が誕生したのは1891年ですから 少々驚きです。
(原動機としてエンジンが生まれたのは1886年。)
やがて内燃機関を持つ自動車の黎明期となり、その当時ローナー社 に在籍していたフェルディナンド・ポルシェにより、ハブにモーターを搭載した インホイルモーターの原型ともいえる4輪駆動車が誕生し1900年のパリ万博に 出展されます。

日本では東京電気自動車という自動車会社が1946年(昭和21年)試作車「EOT-46」2台が 完成しています。1947年(昭和22年)には独自に設計したボディによる試作車「EOT-47」が完成。
同年5月に乗用車型の電気自動車「E4S-47」を製作。
動力源にモーターのみを使用し最高速度35km/hをマークする2ドアセダン でした。
1回のフル充電で65km走行可能で、当時の技術としては驚異的な性能 だったと思われます。
その後、プロトタイプも製作され、1回の充電で200kmも 走行できる電気自動車『E4S_47_1型』が開発される。このときの車名が 『たまセニア号』です。
当時としては、乗用車だけでなくトラック仕様まで設定されていたそうです。

東京電気自動車というのは「立川飛行機」が戦後に興した会社で「プリンス自動車」 の前進の自動車会社です。電気自動車『E4S_47_1型』は今日でも「日産自動車(株) 座間事業所」に大切に保管されていて一般には公開されていないそうです。

詳細を知りたい方は「日本の自動車技術240選(社団法人 自動車技術会) に実物の写真と仕様が詳しく記載されています。
http://www.jsae.or.jp/autotech/data/1-12.html


しかし、自動車市場は内燃機関を持つ自動車に席巻され市場から姿を消すことにな ります。
やがて1970年代になると世界各国でモータリゼーションの旋風が起こる中、 オイルショックにより
化石燃料依存、自動車の排気ガスによる大気汚染が広がり 再び、電気自動車が注目されます。
国内では通産省(現在の経済産業省)主導のもと電気自動車研究開発プロジェクトが 立ち上げられ
国内自動車メーカーは電気自動車を開発しますが、当時の蓄電池は 鉛蓄電池であり高レベルの性能を要求される電気自動車には対応できず、またメーカー 各社の燃費向上と排気ガス浄化の技術向上で日の目を見ることなく姿を消すことに。

やがて自動車の大きな変革は1980年代の後半にやってきます。
米国カリフォルニア州 でのZEV規制法の構想が起こります。
ZEV規制法とはゼロエミッション(Zero Emission Vehicle) の略称で、1998年から加州内で車両を販売する自動車メーカーは販売台数が 年間35,000台を超えると、販売する自動車の10%を無公害車にすることを義務付ける 加州の規制法です。
1997年には世界で始めてトヨタ自動車がハイブリッドカーのプリウス を市販しており、
28.0km/L(10.15モード)という燃費はガソリンエンジン車としては驚異的 なものでした。
《2003年には35.5km/L(10.15モード)となる。》

電気自動車は再び脚光を浴びることになります。地球温暖化と石油資源の問題が浮上。
自動車に求められるのは二酸化炭素=CO2排出量削減です。
しかも時代は鉛蓄電池から進歩してニッケル水素電池が主流に。
米国のGM社(ゼネラルモーターズ)は早々に電気自動車EV1を市場に投入し、限定的 ではあるが
リース販売も行う。GM社は1989年には既にEV1の前身である『インパクト』という電気自動車 を発表していました。この自動車はボディにCFRP(カーボン繊維強化プラスチック )を使い、後輪には
電気ブレーキを採用するなど、他社がこれから取り組むような 次世代モータリゼーションのハイレベルの技術を駆使した電気自動車でしたが使用する 電池は鉛電池でした。
それでもバッテリーの充電時間や航続距離、耐久性能、車両価格などの点で確保しな ければならない問題が山積します。 この間にバイオエタノール車、プラグインハイブリッド車、燃料電池車、水素自動車 などの開発が進行します。

リチウムイオン電池の台頭
市場では携帯電話やモバイル機器、ノートパソコンなどの通信機器に向けてLIイオン 電池が積極的に採用されるようになり、当然のことながら自動車向けに開発されて 高エネルギー・高出力密度のLiイオン電池を搭載した電機自動車が再び登場することに。
バッテリーのみならずキャパシターやLiイオン2次電池、インバータによる電動機の可変 速駆動制御などパワーエレクトロニクスの発達が拍車をかけます。

では、燃料電池車の可能性はというと、高いコストがかかる燃料電池、水素の製造と 貯蔵のインフラ整備、水素燃料の配送など電気自動車より技術開発がより困難とされて います。

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